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学習と成長の視点

学習と成長の視点について
学習と成長の視点は、財務的視点、顧客の視点、および業務プロセスの視点における戦略目標やターゲットを達成するために企業の変革能力と学習能力をどのように伸ばし活用していくかを表す視点です。

学習と成長の視点で注意することは、目標設定においてその年度の実績に直接影響をするものは少なく、人材への投資や組織の活性化といった未来の業績へ影響する指標が中心になる点です。

学習と成長の視点は以下の3つに分類できます。
1社員の意識
自社が社員に選ばれる企業であるかの分析し、環境やモラル等対策を講じます。
2能力開発
人的資本管理をおこなうことで既存社員の持つ能力と新たに必要な能力を明確にし、人材開発方針を策定します。
3ナレッジマネジメント
ナレッジ(企業や個人のアイディアやノウハウの総称)の共有や結合を行ない生産性の向上に結びつけます。 IT関連の指標をここに入れる場合もあります。

学習と成長の視点における業績評価指標(例)

業績評価指標 単位 計算方法
リーダーシップ指標 点数  
モチベーション指数 点数  
従業員数 人数  
資格取得数  
従業員1人当たりの研修費用 金額  
従業員平均年齢  
年間教育・訓練時間 時間 日数/年
臨時社員の比率 臨時社員数/正社員数
従業員の大卒率  
平均欠勤率 日数  
女性管理職数 人数  
入社希望者数 人数  
エンパワーメント指数 点数  
マネージャー数 人数  
40歳以下の従業員数  
管理費に占めるIT費用の割合  
情報検索に費やす時間 時間  
フルタイムの臨時従業員数 人数  
新製品の成功率  
社員定着率 1-(退職者数/年度平均社員数)
従業員の満足度 指数 定期的なアンケートを実施
社内改革提案件数 業務の改善等に関する
提案件数の目標管理
能力向上率 社員の能力レベルを指数化し、
目標を設定後達成率を管理する
特許取得数  
IT能力[*Point]    

ポイント 学習と成長の視点と業務プロセスの視点
戦略により業績評価指標(KPI)が同じでも視点により意味が異なります。 そのため視点における業績評価指標の区分けは厳密ではなく、設定した目標に副っていることが大切です。
例)

IT能力
業務プロセスの視点 業務プロセス向上のための能力とみる場合
学習と成長の視点 ITを会社の能力としてはかる場合

6続き、KPI 業績評価指標のページ


参考:
「バランス・スコアカード入門」 吉川武男著
「図解バランス・スコアカード」 松永達也著
「バランス・スコアカード経営 なるほどQ&A」 バランス・スコアカードフォーラム編

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